金銭教育1
2009 / 06 / 09 ( Tue ) 先日、子ども達が友達のバースディーパーティーに誘われて
『何か欲しがってるものある?』と子ども達に訊ねたら 『お金』という言葉が返ってきて、一瞬、耳を疑ってしまった。 『え?お金?それはないでしょ。』 『うん。ヘアリー、お金が欲しいって言った。』 『たった8歳の子ども同士なのに そんなに簡単にお金をあげたりすることは許可できないよ。』 『でも、皆にお金が欲しいって言ってるから 皆、他の子もお金をあげるって言ってるから僕もお金をあげる。』 『それは、できません。』 きっぱりと言い切る私に、子ども達は不満そうな納得のいかない顔で 『なんで〜?』と聞いてきて、それから、暫く、子ども達と話し合うことになった。 『いくら欲しいって言ってるの?』 『20ドル』 『20ドルか… じゃぁ、ここに1時間10ドルで働いている人がいます。 20ドル稼ぐ為には、何時間、働かないといけないでしょうか?』 『はぁ!?1時間で10ドル〜?それだけ〜?』 『そうよ。最低賃金だったら 1時間一生懸命働いても10ドルにならないんだよ。 そういう額を、働いてもいない、たった8歳の子が 簡単に手に入れるのが普通な世の中になるのを マミーは、加担したくない。』 『なんで?』 『そうやって育てられた子ども達が大人になったら、どうなると思う? 一生懸命働くのが馬鹿らしくならないかな? やっぱり、簡単にお金を手に入れることばっかりを考えるようになって 怠け者になると思うよ。』 子ども達もなんとなく私の話に納得して 他の家のことは気にせず、うちだけはプレゼントを持って行ったのだが 当日、3〜4人を除くほとんどの子が現金をあげたらしく 来ていた子ども達、皆揃って、声をあげて 盛り上がりながら現金のカウントをしていったら180ドルにもなったと言う。 これが、たった8歳の子ども達の周りで 現実的に起きていることだと思うと、空恐ろしくなる。 私は、どうしてもその現実が異常に見えて仕方なく その子の両親の話を聞いてみようと話を持ちかけてみた。 『ヘアリーがお金が欲しいって 言ってたみたいだけど本当の話だったの?』 『そうなのよ〜お兄ちゃんの友達同士のパーティーでそうしているから ヘアリーもお金〜って言って… でも、物もらうよりはお金の方が良かったわよ。』 『そんなにお金が欲しいって ヘアリーは何か特別に買いたいものがあったの?』 『ううん。そういうわけじゃないけどね〜』 『じゃぁ〜お金の使い道は?』 『家族で出掛けた時とか、マミー、僕がピザを買ってあげる〜とか 言ってお金を出してくれたり… 物をもらっても2〜3回使ったら、邪魔になるだけだから 私達だって、このパーティーをするのに 200ドルくらい掛かっているんだから、お金の方がいいわよね。』 バースディーパーティーって この世に誕生したことを祝うものではないのか? 心を悩ませて用意していったプレゼントに あげる側の心を読み取れない親… 心の子育ては、いったいどこに行ってしまったのか? 私の頭の中は、????マークばかりだったけれども なんとも心ない発言にあきれてしまって それ以上、話を聞く気にはなれなかった。 価値観がまだ定まっていない子ども達にとって 自分の為に心と時間を使って選んで買ったプレゼントと 簡単に現金20ドルとでは、心の育ち方にも雲泥の差が出ると思う。 他所の家庭の話ではあっても それによって社会全体の子ども達にまで影響を及ぼす。 そんな社会で周りに流されないで、信念を貫くのは大変だけれども 家庭内で親の責任において しっかりと金銭教育をしていかないといけないなという 危機感を感じた一件だった。 |
春のパネルシアター(ことばのアトリエから〜)
2009 / 04 / 29 ( Wed ) 春になって、最近はストーリータイムやアトリエの時間に
春が来た、チューリップ、開いた開いた、蝶々、桜の5曲を使って 春の歌メドレーのパネルシアターをしていたのですが 幼い子達とことばのやり取りしていると 漢字っていうのは、どこかでどれかと繋がっていて 大きな木が育っていくように枝を伸ばす作業だなぁ〜 と感じさせられます。 上記の春の歌メドレーのパネルシアター中で 最初に私が準備している漢字は (春、山、里、野、花、鳥、咲いた、赤、白、黄、開いた、蝶、桜) の、全13語なんですが 特に毎週やっていることばのアトリエでは 3月中は、毎回これを使っていたので ほとんどの子が大体、読めるようになりました。 そこで、今までにも出てきたことがある簡単な漢字(春、山など)を 私が前でボードに書きながら書き順を見せると 子ども達が競い合うように前に出て 私の書いた字の上をなぞりにきました。 別に私がそう指示したわけではないのですが なぜか、子ども達はどの子も指でなぞるのが大好きです。 2〜3歳くらいの子は、まだまだ筆圧が弱い為 実際に紙に鉛筆で書かせることはお互いに負担が掛かりすぎるので 自由に落書きを沢山させてあげて筆圧が高まるのを待ちながら こうやって指でなぞったり、空で書く遊びをしています。 また、ついこの間のことですが、全部答えるのは難しいかな?と思いつつ 出てきた漢字の中から1枚『蝶』のカードを選んで、子ども達に 『蝶の中には何が入っていますか?』と質問をしたら 3歳の子から『木』という答えが返ってきて 9歳児が『虫』、7歳児が『世』と言い 子ども達だけで全問正解していました。 そこで、私は『そうだね〜!木と虫と世が入ってるね〜 (小さい子達は初めて見る字だったので 他の部分を全部押さえて『虫』の部分だけを見せながら…) これが、ムシ… 蝶は虫の仲間でしょ。 だから、この字が入ってるんだよ。』 この時は、簡単に説明してあげただけですが、この枝は これから夏に向けて、虫のことばシリーズに続けていこうと思ってます。 そして、その場では『じゃぁ〜今日はこの字…』と言いつつ また、ボードに『木』と書いて書き順を見せると また子ども達がこぞって、我先に〜となぞりにきて 全員が書く練習をしていました。 それが一段落してから 『じゃぁ〜木がもう一本増えたら、何になりますか?』と聞きながら 『林』と書いて見せたら、数人の子達から 『もり〜』『はやし〜』という声が入り混じったので 『木が2本で林になあぁって、もひとつ増えたら森になる〜』と 歌いながら(この歌も皆覚えているので…)ボードに字を書いて並べて 『さぁ〜、森と林のどっちが木が多いでしょうか?』と聞くと みんなで指差しながら、『もり〜』と答えてました。 そのすぐ後、7歳と9歳児に『森林』と見せながら 『じゃぁ〜森と林を続けて書くとなんて読みますか?』… etc そして、『じゃぁ〜最後にもうひとつ質問します。 木に横線1本増えるとなんになるかな〜?』と『本』の字を教えて また違う枝も伸ばしをしておきました。 このパネルシアターを使っての 子どもとのやり取りは15分くらいなものですが その間に、毎回、子ども達は どんどん自分の漢字の木の枝を伸ばしていってます。 音読み、訓読みも含めると 漢字の木はどちら方向でも、どれだけでも大きくなていき 本当に気の遠くなるような作業ですが、少しでも楽しみながら 記憶のどこかに留まってくれたらといいなぁ〜と願いつつ 初夏向けに新たなパネルシアターを考えている森の番人でした。 |


