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河合隼雄氏の本 (場の倫理)と(個の倫理)について
2008 / 02 / 08 ( Fri )
前回の記事(プリスクールはどうする?2)であげた
場の倫理で成り立つ日本社会個の倫理で成り立つ欧米社会について書かれている本です。

日本人とアイデンティティ―心理療法家の着想 (講談社プラスアルファ文庫)

この本は、私が一番最初に読んだ河合隼雄氏の本です。
まだ下の子が生まれたばかりで、0歳児と2歳児を抱えて一番忙しくしていた時期で
全部読みきれるかな〜?と思いながら読み始めたにもかかわらず
最初から最後まで、とても興味深い話で一気に読み終えてしまいました。

私はこの本で、場の倫理で成り立つ日本母性社会
個の倫理で成り立つ欧米父性社会だという見方を知り
世の中の色々な問題をそれに当てはめてみると
なるほど…全てそれで説明できるなぁと感心してしまいました。

第1章から(場の倫理)と(個の倫理)の話をまじえて
日本人のコンプレックスについて書かれています。

子育てをしていると、自分自身の至らなさにも目を向けざるを得ず
自分が子どもを育てているようで、実は子どもが親を育てているのだなぁと実感しますが
劣等感コンプレックスのあるところ、発展の可能性ありということ
そして、その為には、どうしていけばいいのか を、この本から学んだことで
随分とその後の子育てが楽になりました。

本のタイトルは子育て本っぽくないですが
第2章では、子どもと大人の間(教育が直面している問題)について書かれていて
この章は、私自身、子ども達が幼い時期に読んでいて良かったなぁ〜と思っています。

河合氏は登校拒否、暴力事件、窃盗、ひきこもり、躁鬱病…etc
様々な心の問題を抱える家族達のカウンセリングをしていましたが
そこからも事例をあげて、生まれた時からの子育て全体に何が必要なのか
親はどうあるべきなのか、悪や非行の見方
 など、目から鱗という感もあり
自分自身の考え方が大きく変わった1冊となりました。

子育て中の方、是非読んでみてください。



母性社会日本の病理 (講談社プラスアルファ文庫)

こちらの本は、河合氏の(場の倫理)と(個の倫理)の思想について
もっと知ってみたくて読んだ本でした。

日本人に起こりがちな心の問題を中心にして、どうしていけばいいのかを説いていて
フロイトやユングの話もあり、こちらの方が、より深層心理学的な内容です。

また、(大人の精神)に成熟できない日本人の精神的病理についても
はっきりと説かれていて、あまりにも、よくありがちな為、苦笑してしまいましたが
こちらでも、やはり学校教育のあり方についてあげていて、とても興味深い話でした。

実際に教育現場に携わっている人達には、是非読んでおいてもらいたい本です。

第4章では、物語が何を語りかけているか?についても書かれています。


両方とも、絵本の森の文庫で貸出ししています。 こちら HP:森の本棚(大人の本) 



テーマ:育児中に読んでおきたい本 - ジャンル:育児

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